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ピースミール・テクノロジー、
グラスボックス化に基づく大規模システム開発手法を公開

2012/10/30 報道発表資料

ピースミール・テクノロジー、グラスボックス化に基づく大規模システム開発手法を公開
~大手開発会社に頼らない開発ノウハウを書籍とサイトで本日より提供開始~

ピースミール・テクノロジー株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:林 浩一、以下、ピースミール・テクノロジー)は、本日発売の書籍「大規模オープンシステム開発入門」(丸善出版)、ならびにその連動サイトによって、大手システム開発会社に頼らない大規模システム開発の手法として、包括フレームワーク(注1)を用いたグラスボックス化(注2)に基づく開発ノウハウを広く公開し、その展開と教育のためのサービスを開始したことを発表します。

従来、大規模システムの構築は大手システム開発会社がソフトウェアの開発からハードウェアの導入まで一括で請負い、多数の再委託会社を使って構築する、いわゆるITゼネコンの形態で行われることが一般的でした。こうした開発体制の維持には高いコストがかかる上、利用者の要望が正しく伝わらずに思ったシステムができないことが起きやすいという欠点が指摘されてきました。近年のクラウドコンピューティングをはじめとする技術革新を背景に、こうした開発の進め方を見直す動きも増えており、これからの開発の進め方としてシステム内製化や利用者主導の開発などが期待されてはいるものの、大手システム開発会社だけが持つノウハウも多く、実際の導入には踏み切れないところが多いのが現状です。

ピースミール・テクノロジーでは、こうした現状を鑑み、自社の持つ大規模システム開発のノウハウを広く公開し、そのスキル移転と教育を行うサービスとして、AGUA(注3)ソリューションの展開を開始します。この一環として、この度、大規模システム開発の全工程を網羅した書籍「大規模オープンシステム開発入門」の出版と、この書籍と連動した公式サイトの開設ならびに、FacebookやTwitterなどのSNSによる意見交換の場を提供します。

◆書籍


◆Twitterアカウント

 
AGUAソリューションの概要

ピースミール・テクノロジーは、独立行政法人 産業技術総合研究所(以下、産総研)から許諾されたAIST包括フレームワーク技術を使った事業を展開する企業です。AIST包括フレームワークは、利用者主導で大規模システムを開発することを可能にするソフトウェアとノウハウの体系で、AGUAソリューションとは、この開発手法の技術移転と教育のサービスのことです。

AGUAソリューションの一環として出版した書籍「大規模オープンシステム開発入門」は、業務システムの企画に始まり、要件定義、設計、開発、リリースを経て、その後の運用に至るまでの全工程の進め方を具体的に解説し、誰にでも学習できるようにしたものです。これらのノウハウは開発全体を見渡すことのできる一次請けの大手開発会社以外には、蓄積されにくいものですが、本書によって広く公開することで、発注側によって主導される大規模システム開発、あるいは、中小規模の開発会社によって牽引される大規模システム開発の促進を図るものです。

AGUAソリューションでは、書籍やインターネットでの情報提供に加え、さらにセミナーやオンサイトのトレーニングコースの実施、実際のシステム開発の支援を通じたOJT形式でのスキル移転など、より実践的な技術移転のサービスも行ないます。

ピースミール・テクノロジーが支援を行なってきた大規模のシステム開発の実績としては、包括フレームワークに準拠した開発を行うことで、開発工程ごとの分割発注が可能になり、結果として規模の小さな地場企業の開発に参画が可能になりました。そして、地元の開発会社を含むマルチベンダーの調達が実現されたことで、開発コスト削減の効果を得ることができました。さらに総工数2000人月以上の開発を利用者主導で実施し、一日の遅れも出すことなくスケジュール通りのリリースを達成しました。

(注1)包括フレームワーク、AIST包括フレームワーク
包括フレームワークとは、システムを開発するための標準として、ソフトウェアフレームワークに代表される技術を定めるだけでなく、その技術を効果的に活かすことのできる開発プロセスとそこで使われる成果物まで包括的に定めたものです。AIST包括フレームワークは、産総研(AISTは産総研の英語略称)でのシステム開発の際に定義されたもので、ピースミール・テクノロジーの設立以前より自治体への展開が行われてきました。
https://www.aist.go.jp/aist_j/news/pr20061219.html

(注2)グラスボックス化
AIST包括フレームワークに則った開発の特徴を表す用語で、利用者には「専門知識がなくても使える」というブラックボックスの利点を提供すると同時に,開発者には「必要な設計情報がすべて開示される」というホワイトボックスの特徴を要求するという考え方です。

(注3)AGUA
AGUAソリューションはシステム開発のグラスボックス化による利用者主導での開発を実現するソリューションで、AIST包括フレームワーク技術を中核としています。AGUAという名前は、これらの特徴を表す四つのキーワードの頭文字から作られています。また、スペイン語の「水」という意味を持ち、透明でどんな形のものも包み込むイメージを表しています。

  • AIST-invented: 産総研発の
  • Glassbox-nature: グラスボックス化による
  • User-oriented system development enabler: 利用者主導での開発を可能にする
  • All-in-one framework: 包括的なフレームワーク
 
ピースミール・テクノロジー株式会社について

ピースミール・テクノロジー株式会社は、システム開発のグラスボックス化によって利用者主導でのシステム開発を支援することをミッションとする企業です。産総研より許諾を受けている、AIST包括フレームワークとその活用ノウハウを活用した、ソフトウェアの開発・販売事業、ならびにシステム開発スキルの技術移転と教育事業を展開しています。公共機関や地方自治体をはじめ様々な事業体での大規模システム開発を成功に導いてきた実績を持ちます。システム開発スキルの移転と教育により、利用者が真に求めるシステムの実現を可能にすることで、社会の発展に貢献してまいります。

  • URL  : http://www.pmtech.co.jp/
  • 会社名 : ピースミール・テクノロジー株式会社 Piecemeal Technology, Inc.
  • 本社  : 東京都中央区晴海1-8-10 晴海アイランドトリトンスクエアオフィスタワーX棟14階
  • 代表者 : 代表取締役社長 林 直樹
  • 設立  : 2009年10月5日
  • 事業概要:ソフトウェアソリューションの開発・販売、システム開発スキルの移転・教育

◆ 本件に関するお問合せ
ピースミール・テクノロジー株式会社
TEL:(011)215-1430
E-mail : info@pmtech.co.jp

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